肥満体系の女性の腹部
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肥満による関節痛について

肥満体系の女性の腹部

関節に炎症が起こり、痛みが生じる関節痛は運動のしすぎや加齢のために起こることはよく知られています。
そのほかにも肥満のために関節に過剰に負担がかかり、関節の軟骨がすり減ってしまうことでも痛みが現れることもあります。
関節にある軟骨がすり減ってしまうと、関節を滑らかに動かすことができなくなり、骨と骨の間で摩擦が生じることになります。
この状態では関節の内側にある滑膜が炎症を引き起こし、関節液が溜まることによって腫れることもあります。
このような症状によって痛みが出ることも少なくありません。
放置していると骨にも影響が出ることがあり、関節の動きが悪くなったり変形したりすることもあります。
一度変形してしまうと元に戻すことはできないため、早めに病院にかかり治療を始めることをおすすめします。
関節痛をおこす変形性関節症は全身のどの関節でも症状が出る可能性はありますが、起こりやすいのは全身の体重がかかる膝や股関節、腰の関節です。
リウマチや通風などの病気や様々な原因による怪我によって関節に変形が出たことがはっきりと分かる場合もありますが、そうでない場合は年齢や肥満などの要因が重なって出るというのが考えられている原因です。
そんな変形性関節症の治療方法は関節痛や腫れを抗炎症薬によって和らげたり、関節内にヒアルロン酸やステロイドなどの注射をしたりして症状を改善させたりしておこなわれます。
同時に病院では医者や理学療法士から運動療法もおこなうように指導されます。
関節に負担がかからないように筋肉をつけたり、関節の可動域を広げるための運動やストレッチをしますが無理に運動をすると悪化させてしまうこともあるため、指導に従い無理なくおこなうことが大事です。
これらの治療法をおこなっても改善されない場合や、日常生活に支障がある場合には、手術を勧められることもあります。
変形性関節症を予防するには、日ごろから適度な運動をおこなうようにしたり、膝や腰などの関節にかかる負担を減らすために姿勢を正したり、肥満ならば体重を減らすよう心がけるようにすることが重要です。

メタボリックシンドロームと肥満は違うのか?

メタボリックシンドロームと肥満はおなじものであると思われがちですが、単に太っているからといってメタボリックシンドロームであるということにはなりません。
メタボリックシンドロームは、肥満であることに加えて血管や血圧・心臓などの様々な現代の病気につながりやすい状態のことを指しています。
診断される基準には、以下の項目があり、これらの中から2つ以上について当てはまる場合は、メタボリックシンドロームと診断されます。

  • へその位置の腹周りが男性では85センチ以上、女性なら90センチ以上
  • 血圧が上・130mmHg以上で下・85mmHg以上である
  • 空腹時の血糖が110mg/dL以上である
  • 中性脂肪150mg/dLもしくはHDLコレステロール40mg/dLである

正常な体型の人に比べると肥満体型の人は、重い体重が膝や股関節・腰などの関節に負担をかけることによって関節痛を起こしやすくなります。
肥満の人は内臓脂肪も大きいのが特徴で、メタボリックシンドロームの人はそうでない人に比べると病気のリスクが高まることが知られています。
内臓脂肪が多いことによってTNF-αやIL-6などが多くなるため、様々な病気が引き起こされやすい点に注意が必要です。
関節や内臓に負担をかけず長く健康で生活するためには、メタボリックシンドロームであるなら状態を改善させるよう心がけると良いでしょう。
健康的なダイエットをするのは、健康のために体重を減らして肥満を改善することにつながります。
栄養バランスのよい規則的な食生活をおくるよう注意をしたり、定期的に適度に体を動かして運動不足を解消したりするなどをするのがおすすめです。